がん治療
がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。
大人のりんご病（伝染性紅斑）に注意！症状の特徴や対処法を解説
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「りんご病って、子どもの病気じゃないの？」と思っていませんか？
確かに、りんご病（伝染性紅斑）は幼児や小学生のあいだでよく見られる感染症ですが、実は大人にも感染することがあり、症状が重くなるケースもあります。
特に、子どもと接する機会が多い保育士・教員・育児中の方、そして妊娠中の方は要注意。感染経路や予防策を正しく知ることで、自分自身や周囲の大切な人を守ることができます。
この記事では、大人のりんご病に関する症状・感染経路・対処法・予防策までを分かりやすく解説します。
りんご病とは？
りんご病とは、「ヒトパルボウイルスB19」によるウイルス感染症で、正式には伝染性紅斑（でんせんせいこうはん）と呼ばれます。
主に幼児や小学生のあいだで流行しやすい病気で、ほおが赤くなる特徴的な発疹から「りんご病」と呼ばれるようになりました。
発疹があらわれる前には、発熱や倦怠感（だるさ）など風邪に似た症状が出ることもあります。
この病気は空気中の飛沫（ひまつ）や接触を通じて人から人へ感染し、発疹が出る頃には、感染力は弱まっているとされています。
ただし、子どもに比べて大人は症状が重く出やすいため、油断せず体調の変化を見逃さないことが大切です。
りんご病（伝染性紅斑）は大人も感染する？
りんご病（伝染性紅斑）は子どもに多い感染症として知られていますが、大人も感染することがあります。
とくに、保育士・教員・医療従事者・育児中の方など、子どもと接する機会が多い人は注意が必要です。
大人が感染する背景には、子どもの頃にりんご病にかかったことがなく、ウイルスに対する免疫を持っていない人が一定数いることが挙げられます。
また、発疹が出る前の潜伏期間からウイルスを排出しており、この時期がもっとも感染力が高いとされています。
そのため、子どもの発症に気づく前に看病や日常の接触を通じてうつってしまうケースもあります。
さらに、妊婦が感染した場合は、まれに胎児に影響を及ぼすことがあるため、特に注意が必要です。
妊娠初期〜中期の感染では、胎児水腫（たいじすいしゅ）や流産のリスクが指摘されています。
感染が疑われた時点で、早めに産婦人科の医師に相談をしましょう。
大人は子どもよりも症状が重くなる傾向があるため、日常的な予防対策を意識しておくことが大切です。
大人のりんご病（伝染性紅斑）の主な症状
大人がりんご病（伝染性紅斑）に感染した場合、子どもとは異なる特徴的な症状があらわれることがあります。
特に、関節の痛みやだるさなどの全身症状が強く出る傾向があるため、早めの対処が大切です。
子どもに多い典型的な症状
子どもがりんご病（伝染性紅斑）にかかると、まず両頬に赤い発疹が出るのが特徴です。
その後、数日以内に腕や脚にレース状・網目状の発疹が広がることもあります。
発熱や軽いだるさを伴うこともありますが、数日で回復することが多く、重症化するのはまれです。
大人に多い主な症状
大人がりんご病（伝染性紅斑）に感染すると、子どもとは異なる症状があらわれることがあります。
主な症状は以下のとおりです。
- 関節痛・関節の腫れ
- 発熱・微熱
- 強い倦怠感（だるさ）や寒気
- 顔以外に出る発疹
大人は免疫反応が強く出やすいため、発疹が出ないまま経過したり、症状が長く続いたりするケースもあります。
「風邪のような症状に加えて関節が痛む」「熱が下がらず体が重だるい」といった場合は、りんご病（伝染性紅斑）の可能性も念頭に置き、早めに医療機関を受診しましょう。
りんご病（伝染性紅斑）の感染経路
りんご病（伝染性紅斑）の主な感染経路は、咳やくしゃみによる飛沫感染と、手指や物を介した接触感染の2つです。
特に注意したいのは、発疹が出る前の潜伏期間に感染力が最も高いこと。
この時期は自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに周囲へうつしてしまうことがあります。
子どもから大人への家庭内感染や、保育・医療の現場での感染も少なくありません。
発疹が出る頃には感染力は下がるとされていますが、それ以前の接触によって感染が広がるリスクがあるため、日ごろからの対策が大切です。
日常生活での予防法については、「大人のりんご病（伝染性紅斑）を予防するためにできること」で詳しく紹介しています。
あわせてご覧ください。
大人がりんご病（伝染性紅斑）にかかったときの対処法
大人のりんご病（伝染性紅斑）は、関節痛や倦怠感が強く出ることがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
つらいときは無理をせず、自分に合った方法で無理なく回復を目指しましょう。
解熱鎮痛薬
りんご病（伝染性紅斑）に対する特効薬はなく、症状をやわらげるための対症療法が中心となります。
大人の場合、関節痛や発熱が強く出ることがあり、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
そのため、つらい症状を緩和する目的で、解熱鎮痛薬の使用が検討されます。
一般的にはアセトアミノフェンなど、比較的副作用が少ない成分が含まれた薬を使用するケースが多いです。
ただし、体質や持病、妊娠中かどうかによって使用できる薬が異なるため、薬選びは慎重に行う必要があります。
自己判断で薬を選んだり、複数の薬を併用したりするのは避け、医師や薬剤師に相談しましょう。
患部を冷やす・温める
大人のりんご病（伝染性紅斑）では、関節の痛みや腫れがつらく感じられることがあります。
こうした場合には、患部を冷やすことで炎症や痛みがやわらぐことがあります。
一方で、冷えがつらいと感じる場合は、軽く温めることで血流が改善され、違和感が緩和することもあります。
医療機関で相談しながら、自分の体調に合った方法を選びましょう。
無理はせず安静に過ごす
りんご病（伝染性紅斑）に感染すると、関節痛や倦怠感（だるさ）などの全身症状が強く出やすいため、安静にして体を休めることが大切です。
無理に動いたり仕事を続けたりすると、症状が悪化したり長引いたりする原因になることがあります。
発疹が出てからは感染力が下がるとされていますが、体調が回復するまでは無理をせず、十分な休養をとりましょう。
こまめな水分補給
発熱により体内の水分が失われやすいため、こまめな水分補給が欠かせません。
脱水状態になると、症状が悪化したり回復が遅れたりするおそれがあります。
食欲がないときでも、水やお茶、スープなどを意識的にとることが大切です。
一度に大量に飲むのではなく、定期的に少量ずつ摂るよう心がけましょう。
妊娠中の方は必ず医師に相談を
妊娠中にりんご病（伝染性紅斑）に感染すると、胎児に影響を及ぼすおそれがあります。
特に妊娠初期〜中期に感染した場合、胎児水腫（たいじすいしゅ）や流産のリスクが指摘されています。
家族や職場で流行が疑われる場合や、発疹・発熱などの症状が出た際には、かかりつけの産婦人科に相談してください。
大人のりんご病（伝染性紅斑）を予防するためにできること
りんご病（伝染性紅斑）にはワクチンや特効薬がないため、日常的な感染対策が予防の基本となります。
特に、子どもと接する機会の多い保育士や教員、育児中の方は注意が必要です。
感染を防ぐために、以下のような対策を心がけましょう。
- こまめな手洗いとうがいの習慣化
- 咳やくしゃみが出る際はマスクを着用する
- 子どもに発疹や風邪症状が見られる場合は、できるだけ接触を避ける
- 流行期は人混みを避けるよう心がける
りんご病（伝染性紅斑）は、発疹が出る前から感染力が高いのが特徴です。
ちょっとした体調の変化にも気を配り、早めに対応できるよう心がけましょう。
まとめ
りんご病（伝染性紅斑）は、子どもに多い病気と思われがちですが、大人も感染する可能性があり、関節痛や発熱など強い症状が出ることがあります。
特に、子どもと接する機会が多い方や妊娠中の方は注意が必要です。
現時点ではワクチンや特効薬がないため、手洗い・マスク・体調管理といった基本的な予防対策が何より大切です。
発疹が出る前から感染力があることをふまえ、日ごろから体調の変化や周囲の様子に気を配ることが、自分自身と家族を守ることにつながります。
「なんとなく風邪っぽい」「関節が痛む」と感じたときは、無理をせず、早めに医療機関を受診しましょう。
参考文献
https://www.iph.pref.osaka.jp/040/chuikanki/densenseikouhan.html
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/fifth_disease.html
https://id-info.jihs.go.jp/diseases/ta/5th-disease/010/5th-disease.html
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