がん治療
がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。
肺に炎症が起こる病気の総称です。一般的には細菌が原因であることが多く細菌性肺炎と言われ肺炎球菌が最も多い原因です。
肺炎は日本で死因の第5位となっており、上位に位置しており、高齢者では特に注意する必要があります。
なので、肺炎球菌ワクチンを高齢者に接種することが推奨1)2)されています。
1) Maruyama T, Taguchi O, Niederman M S, Morser J, Kobayashi H, Kobayashi T, et al: Efficacy of 23- valent pneumococcal vaccine in preventing pneumonia and improving survival in nursing home residents : double blind, randomized and placebo controlled trial. BMJ 2010; 340: c1004
2) Kawakami K, Ohkusa Y, Kuroki R, Tanaka T, Koyama K, Harada Y, et al: Effectiveness of pneumococcal polysaccharide vaccine against pneumonia and cost analysis for the elderly who receive seasonal influenza vaccine in Japan. Vaccine 2010; 28: 7063-9
この肺の中に炎症が起これば肺炎です。様々な原因でなります。
肺の構造を理解する必要があります。
肺は、スポンジのような組織でありその中にスポンジの小さな部屋が肺胞に相当し酸素交換を行う部屋になっています。この小さな部屋の壁に毛細血管が流れており、酸素と二酸化炭素を交換しています。
この部屋の中に細菌(ばい菌)が入り感染すると、炎症を起こし(白血球とばい菌が戦っている状態)て水浸しの状態になります。これが肺炎です。
水浸しになる正体はばい菌と白血球が戦ったあとの死骸などで膿などが溜まった状態を想像してください。
肺炎の多くは感染症なのでこのようなことが起こっています。
ただし、アレルギーによる肺炎などは、肺胞の壁(ここでは、スポンジの壁の部分)が炎症により肥厚(分厚くなる)して息切れなどの症状が出現することもあります。広い意味での間質性肺炎といいます。
発熱、息切れ、咳嗽、喀痰などが主な症状です。これらの症状は、風邪症状と区別がつかない場合もありますので長引くときはレントゲン検査をおすすめします。
重症だとショックを起こすこともあり、怖い病気の一つです。
一番多いのは細菌性肺炎で、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌(インフルエンザウィルスとは別物です)などの頻度が高くよくあるので定型肺炎ともいわれ高齢者に多い肺炎です。若年者に多いマイコプラズマ、クラミジアなどの菌が原因であることもあり非定型肺炎と呼ばれます。
高齢者では誤嚥により肺炎を起こすこともあり誤嚥性肺炎や嚥下性肺炎ともいわれ、繰り返し発症することが多いです。
一時期、新型コロナウィルスによる肺炎で多くの方が命を落とされました。これらのコロナウィルスやインフルエンザウィルス等による肺炎、免疫が落ちた方ではサイトメガロウイルスによる肺炎などがあります。
普通の免疫の方は起こることがほとんどありませんが、ステロイドをはじめとした免疫抑制剤使用中の方、がん治療中の方などは起こすことがあり、アスペルギルスやカンジダ、ムコールなどの頻度が高いです。
間質性肺疾患には様々な疾患を含み、リウマチなど膠原病などの病気による肺炎(リウマチ肺など呼ばれます)や、過敏性肺炎、好酸球性肺炎、薬剤性肺炎などアレルギーが原因で起こるよ肺炎、放射線照射後に起こる放射線肺炎、じん肺など職業性の肺炎、原因不明の特発性間質性肺炎などが含まれます。間質性肺炎に関しては、別の機会に詳しく説明させていただきます。
肺炎の分類には、市中肺炎(いわゆる普通の健康な方に起こる肺炎)と院内肺炎(術後に起こる肺炎や免疫低下のある方などに起こる肺炎)などもあります。これらの分類が少しややこしいのは、原因により分類される場合とどんな状況で起こったかで分類される場合とが混ざっているので少しややこしくなります。
胸部レントゲン、血液検査、胸部CT、酸素飽和度などを行い診断します。
それでも診断がつかない場合は、気管支鏡検査(肺のカメラ)や肺活量などの肺機能検査を行うこともあります。
感染症である肺炎、細菌性肺炎は抗生剤を内服もしくは点滴して治療を行い、ウィルス性肺炎もウィルスを抑える薬剤があれば使用、真菌性肺炎も抗真菌薬を使用して治療を行います。
感染症以外の肺炎の場合は原因を取り除くような治療や副腎皮質ホルモンであるステロイドを用いることも多いです。特発性間質性肺炎や進行性の間質性肺炎では抗線維化薬であるニンテダニブ(オフェブ)3)やピルフェニドン(ピレスパ)などを用いることもあります。
3)Flaherty KR. et al.: N Engl J Med 2019; 381(18): 1718-1727
肺炎球菌による肺炎はワクチンで予防することもできます。免疫低下のある方、がん治療中の方、ご高齢の方などはワクチン接種をおすすめしています。
気になる方がご相談ください。
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がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。