がん治療
がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。
こんにちは、医療法人あさい内科 鶴橋なんばクリニック院長の灘波です。
日本人の成人90%以上の体内に潜んでいます。加齢や疲労、ストレスで免疫機能が下がると、ウイルスが活性化して帯状疱疹を発症することがあります2)。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われています1)。
1)Shiraki K. et al.: Open Forum Infect Dis. 4(1), ofx007, 2017
2)国立感染症研究所: 帯状疱疹ワクチン ファクトシート 平成29(2017)年2月10日
初期症状は、皮膚の痛みや違和感、かゆみしかなく他の疾患との区別が難しいです。
その後、発疹が出現しピリピリした痛みを伴うようになり、水ぶくれを伴うようになり、帯状に分布するので帯状疱疹と呼ばれます。
激痛を伴うこともあるので注意が必要です。
発症する部位は、多くは上半身にみられ、右か左かどちらかに出ることがほとんどです。
早く治療をはじめることにより症状を軽く済ますことができますので、疑ったらスグに受診するようにしてください。
頭部から顔に症状が出た場合は顔面麻痺、失明、難聴など重篤な症状に繋がる可能性があります。重症の場合は皮膚科受診をすることをおすすめします。
帯状疱疹の治療には抗ウィルス薬が使われます。水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化して活発に増えている段階でウイルスの合成を妨げることで、ウイルスが増えるのを抑える働きをします。
症状が軽い場合や中程度の場合には、内服薬の抗ウイルス薬で治療します。症状が重い場合や免疫機能が低下している場合には、入院した上で抗ウイルス薬の点滴による治療が必要となることがあります。
軽症の場合は外用薬(塗り薬)を用いることもあります。
痛みに関しては、痛み止めでの治療が行われます。帯状疱疹の痛みは発疹が出るよりも先に現れることが多く、このような皮膚の痛みに対しては、鎮痛剤が用いられることが一般的です。
ひどい痛みの場合には、神経ブロックと呼ばれる治療が行われることもあります。神経ブロックは神経の近くに局所麻酔薬を注入して、神経の伝達をブロックする方法です。
帯状疱疹の合併症として、皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」が知られています。
さらに、帯状疱疹は目や耳や顔にも症状が出ることもあります。(個人差がありますが、何年も痛みが持続することもあります。)
このPHNは主に神経自体の障害により起こり「焼けるような」「ズキンズキンとする」「刺すような」「電気が走るような」「鋭く引き裂くような」などと表現されることが多く痛みのある皮膚の感覚は鈍くなります。睡眠や日常生活に支障をきたす場合もあります。また、軽く触れただけで痛みを感じるアロディニアが起こることもあり、「シャツが擦れて痛い」「痛くて顔が洗えない」などの日常生活への影響が出ることがあります。
これらの痛みは、早期に治療を行うと軽症で済むことが多いので帯状疱疹を疑ったら早めに受診するようにしましょう。
実は、日本人成人の90%以上は、帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏することによってできる「抗体」を有しています1)。これは、多くの人が子どもの時に感染する水ぼうそうが、水痘・帯状疱疹ウイルスの感染によるもので、感染したウイルスは、水ぼうそうが治った後も、症状を出さない状態で体内に潜み続けています。
このように、子どもの時に水痘・帯状疱疹ウイルスに感染した人は、このウイルスに対する免疫を持っていますが、獲得した免疫は年齢とともに弱まり、帯状疱疹を発症することが多くなる傾向があります2)。また、一度帯状疱疹になった人でも、体の免疫機能が低下すると再びなる可能性があります3)。
そのため、ワクチンを接種して免疫の強化を図ろうというのが帯状疱疹の予防接種です。帯状疱疹ワクチンには2種類あります。
50歳以上の人は、帯状疱疹の予防接種を受けることができます。50歳以上は帯状疱疹の発症率が高くなる傾向3がありますので、予防接種は帯状疱疹を発症しないための選択肢のひとつになります。
当院でも帯状疱疹ワクチンの摂取を行っておりますのでいつでもご相談ください。
1)国立感染症研究所: 病原微生物検出情報(IASR).「年齢/年齢群別の水痘抗体保有状況, 2019年」 [2024年1月24日確認]
2)浅田 秀夫: MB Derma. 297, 39-45, 2020
3)Shiraki K. et al.: Open Forum Infect Dis. 4(1), ofx007, 2017
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がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。