がん治療
がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。
喘息は、空気の通り道である気道(気管支など)に炎症が起き、空気の流れ(気流)が制限される病気です。気道はいろいろな吸入刺激に過敏に反応し(ときには冷たい空気に反応することもあります)、発作的な咳、”ゼーゼーやヒューヒュー”と気管支が鳴る喘鳴が起こります。咳き込んだり、息苦しくなったりします。以前に紹介した記事があるのでご参照ください。
喘息の記事はこちらから
難治性喘息とは以下のように定義されています。
・コントロールに高用量ICS(ステロイド吸入)およびLABA(長時間作用型β刺激薬)、必要に応じてLTRA(ロイコトリエン拮抗薬)、SRT(テオフィリン製剤)、LAMA(長時間作用型抗コリン薬)、OCS(経口ステロイド)、生物学的製剤(バイオ製剤・高価薬)の投与を要する喘息、またはこれらの治療でもコントロール不良な喘息
・コントロールを不良にさせる因子に十分対応するにも関わらずなおコントロール不良であるか、治療を減少させると悪化する喘息
これら療法を満たすと定義されています。
簡単に言うと、一般的な治療ではなかなかよくならない喘息でステロイドの内服やバイオ製剤が必要でありなかなか良くならない喘息であると考えられます。
これらは、喘息患者全体の5~15%程度と言われています。
福冨友馬,他:国立病院機構気管支喘息調査ネットワーク研究班.本邦における病院通院成人喘息患者の実態調査: 国立病院機構ネットワーク共同研究 .アレルギー 59 : 37―46, 2010.
また、喘息による死亡はステロイド吸入が使用できるようになった2000年以降に著名に減少していますがいまでも全国で1000人程度の喘息死がああります。
一般的な治療(吸入薬や内服薬)で良くならない場合や急に悪化した場合はステロイドの内服を行うことが一般的です。
ただし、ステロイドには様々な副作用がありできれば使用したくはありません。ですのでステロイド内服を行う患者さんに対してバイオ製剤を使用するかどうか検討することになります。
バイオ医薬品とは、遺伝子組み換え技術や細胞培養技術を用いて製造したタンパク質を有効成分とする医薬品です。
現在、喘息に対するバイオ製剤は5種類使用することが可能すべて抗体薬です。抗体薬とは特定の場所をピンポイントで狙い撃ちにする薬剤です。吸入薬や内服薬でもコントロールが難しい場合に使用し非常に効果的である場合が多いです。
喘息の場合は、症状を引き起こす物質の産生を抑えたり、減少させたりしてアレルギー反応を抑え効果を発揮します。
喘息のマーカーとして好酸球やIgEや呼気NOが知られておりこれらの値を参考にしてどの薬剤が効果的かを検討していきます。
・オマリズマブ(ゾレア) 150mgで21786円 2週もしくは4週ごと投与
抗IgE抗体:IgEの働きを阻害します。IgEの高い患者さんに対して効果をしめします。IgEの値により投与量が変わります。
・メポリズマブ(ヌーカラ) 100mgで159891円 4週ごと投与
・ベンラリズマブ(ファセンラ)30mgで319342円 8週ごと投与(初回のみ4週ごと)
抗IL5抗体:IL5の働きを阻害し好酸球を減少させます。好酸球の高い患者さんに対して効果をしめします。
・デュピルマブ(デュピクセント)300mgで61523円 2週ごと(初回のみ600mg)
抗IL-4抗体:IL-4やIL-13は直接、気道に作用して炎症を起こしておりこれらの働きを弱めて効果を発揮します。好酸球が多い方や呼気NOの高い患者さんに効果的です。
・テゼペルマブ(テゼスパイア)210mgで178182円 4週ごと
抗TSLP抗体:好酸球炎症や好中球炎症を中和する。好酸球やIgE、呼気NOによらず効果が認められる。
気管支鏡(肺カメラ)を用いて特殊な器具を挿入し気管支の筋肉である気管支平滑筋に直接的な効果を与え、症状を改善する治療です。
3回ほど入院する必要があり、行う施設も限られている治療です。
Castro M, Rubin AS, Laviolette M, Fiterman J, De Andrade Lima M, Shah PL, et al. Effectiveness and safety of bronchial thermoplasty in the treatment of severe asthma: a multicenter, randomized, double-blind, sham-controlled clinical trial. Am J Respir Crit Care Med 2010; 181: 116-24.
上記のバイオ製剤を用いると高額な自己負担が生じます。
効果なものだと1ヶ月のお薬代で18万円ほどかかりますので3割負担の方で5〜6万円となります。
高額医療制度などを活用していただくと自己負担がかなり楽になります。
また、副鼻腔炎を合併していることもあり指定難病の基準に合致すると医療費の多くが公費負担となります。
喘息治療の目標は、普段通りの生活がおくれることすなわち、喘息の症状が出ないことを目標として治療を行います。『少し咳があるけど昔のしんどい時よりマシだからいいか』ではなく、喘息を忘れて生活できている状態になるように治療を行いましょう。
喘息を忘れて日常生活ができるようにお手伝いさせていただきます。
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がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。