がん治療
がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。
「ゴルフは健康に良いと聞くけれど、認知症の予防にもつながるの?」
「若い頃からゴルフを続けていると、年齢を重ねても認知機能を保ちやすい?」
このように考えたことがある方もいるのではないでしょうか。
ゴルフは、歩くことに加え、打つ方向や距離を考えたり、状況に応じて判断したりするスポーツです。また、仲間との交流を楽しめることも特徴のひとつです。
こうした身体活動や頭を使う機会、人との交流は、高齢期の健康を考えるうえで注目されています。
2026年に公表された研究「Relationship between playing golf and cognitive function in old age」では、高齢者4,575人を対象に、ゴルフのプレー状況と認知機能との関連が調べられました。
その結果、現在もゴルフをプレーしている人は、ゴルフ経験のない人と比べて、認知機能の低下が少ない傾向にありました。さらに、ゴルフ歴が長い人ほど、認知機能低下のオッズ比が低いことも報告されています。
ただし、ここで注意したいのは、この研究だけで「ゴルフをすれば認知症を予防できる」と証明されたわけではないということです。
今回は、この研究で何が分かったのか、ゴルフと認知機能にはどのような関係があるのか、そして認知症予防を考えるうえで何が大切なのかを分かりやすく解説します。

今回の研究では、高齢者4,575人を対象に、ゴルフのプレー状況と認知機能との関連が調べられました。
参加者は、現在のゴルフの参加状況に基づいて、次の3つのグループに分類されました。
そして、4種類の認知機能検査のうち、少なくとも1つで基準値を下回った場合に、認知機能の低下があると分類されました。
この方法によって、現在もゴルフを続けている人、過去にゴルフをしていた人、ゴルフ経験のない人の間で、認知機能の状態に違いがあるかを比較しています。
また、ゴルフ歴だけでなく、ラウンド数や練習回数との関連についても検討されました。
研究で特に注目されたのが、各グループにおける認知機能低下の割合です。
認知機能の低下が認められた人は、現在もゴルフをプレーしているグループで14.1%、ゴルフを中止したグループで20.1%、ゴルフ経験のないグループで21.6%でした。
現在もゴルフをプレーしている人では、ゴルフ経験のない人と比べて、認知機能の低下が認められる割合が低かったことが分かります。
ただし、この数字は各グループで認知機能低下が認められた人の割合です。ゴルフによって認知症の発症率がどれだけ下がったかを直接示すものではありません。
また、認知機能の低下と認知症の診断は同じではありません。検査で認知機能の低下が認められたからといって、必ず認知症を発症しているわけではありません。
今回の研究では、ゴルフを続けてきた期間についても検討されています。
その結果、ゴルフ歴が長い人ほど、認知機能低下のオッズ比が有意に低いという関連が認められました(p<0.01)。
つまり、ゴルフを長く続けてきた人ほど、認知機能の低下が認められにくい傾向にあったということです。
一方で、ゴルフのラウンド数や練習回数については、認知機能との明確な関連は認められませんでした。
この結果からは、単純にプレーや練習の回数を増やすことよりも、長期にわたってゴルフを続けていることが、認知機能と関連している可能性が考えられます。
ただし、ゴルフ歴が長いこと自体が認知機能を保つ原因なのか、それとも健康状態が良くゴルフを長く続けられる人ほど認知機能も保たれやすいのかは、この研究だけでは判断できません。

今回の研究では、認知機能全体だけでなく、記憶機能や実行機能についても分析されました。
記憶機能については、現在もゴルフをプレーしている人だけでなく、過去にゴルフをしていて中止した人でも、ゴルフ経験のない人と比べて、記憶機能低下のオッズ比が有意に低いという結果が報告されました。
ただし、これは過去のゴルフ経験が記憶機能を長期間保護することを証明するものではありません。
実行機能とは、目標に向けて計画を立てたり、状況に応じて判断したり、行動を調整したりする能力です。
例えば、複数の手順を考えて行動することや、必要に応じて計画を変更することなどに関係しています。
今回の研究では、現在もゴルフをプレーしている人は、ゴルフ経験のない人と比べて、実行機能低下のオッズ比が有意に低いという結果が得られました。
ゴルフでは、コースの状況や距離、風向きなどを考慮しながら、次の行動を判断する場面があります。
こうした活動が認知機能と関連している可能性は考えられますが、今回の研究で、ゴルフのどの要素が結果に影響したのかまでは明らかになっていません。
今回の研究では、ゴルフが認知機能に影響する具体的な仕組みまでは証明されていません。
ただし、ゴルフには、認知機能や高齢期の健康に関係すると考えられる要素がいくつかあります。
ゴルフでは、プレー中に歩く機会があります。
身体活動は、心血管系の健康や生活習慣病の管理などに関係します。こうした健康状態は、長期的な脳の健康を考えるうえでも重要です。
ただし、ゴルフの歩行量は、カートの利用やコースの環境などによって異なります。
ゴルフでは、ボールの位置や距離、風向き、地形などを考慮して、打つ方向やクラブを選びます。
状況に応じて考え、判断する機会が多いことは、ゴルフの特徴のひとつです。
こうした活動が認知機能と関連している可能性はありますが、ゴルフをすることで認知機能が改善するかどうかは、今後の研究で確認する必要があります。
友人や仲間と一緒にプレーすることも、ゴルフの魅力です。
人との交流や社会参加は、高齢期の生活の質や健康を考えるうえで重要な要素です。
ゴルフを通じて定期的に人と会い、会話を楽しむことが、身体活動以外の面でも健康的な生活につながっている可能性があります。
ただし、今回の研究では、歩行、判断、社会交流のそれぞれが認知機能にどの程度関係しているかは明らかになっていません。
今回の研究では、ゴルフを中止した人の認知機能低下の割合は20.1%で、ゴルフ経験のない人の21.6%より低い結果でした。
また、記憶機能については、ゴルフを中止した人でも、ゴルフ経験のない人と比べて低下のオッズ比が有意に低いという結果が報告されています。
一方、認知機能全体については、現在もゴルフをプレーしている人でみられた関連が、ゴルフを中止した人では同様には認められませんでした。
この結果から、ゴルフを長く経験することだけでなく、高齢期になっても継続して参加することが、認知機能と関係している可能性が考えられます。
ただし、ゴルフを中止した理由は人によって異なります。
例えば、病気や身体機能の低下などによってゴルフを続けられなくなった人が含まれている場合、健康状態そのものが認知機能の結果に影響している可能性があります。
そのため、「ゴルフをやめると認知機能が低下する」と結論づけることはできません。
今回の研究結果から、ゴルフを始めることが認知症予防につながると断定することはできません。
今回の研究は、ある時点でのゴルフの参加状況と認知機能との関連を調べた横断研究です。
そのため、ゴルフを続けることが認知機能の低下を抑えているのか、もともと認知機能や身体機能が保たれている人ほどゴルフを続けやすいのかは、明らかになっていません。
また、ゴルフをしている人と、していない人では、年齢、健康状態、経済状況、生活習慣、社会交流の機会などが異なる可能性もあります。
こうした要因が結果に影響している可能性を完全には否定できません。
今後は、ゴルフを始める前から認知機能を評価し、長期間にわたって変化を追跡する研究などによって、ゴルフと認知機能の関係をさらに検討する必要があります。
認知症のリスクを考えるうえでは、特定のスポーツだけに頼るのではなく、日々の生活習慣を総合的に整えることが大切です。
例えば、次のような取り組みが挙げられます。
ゴルフが好きな方にとっては、楽しみながら身体を動かし、人との交流を続けられることがメリットになる可能性があります。
一方、ゴルフが苦手な方や、身体的な理由でプレーが難しい方が、無理に始める必要はありません。
散歩や体操、趣味の活動、地域の集まりなど、自分に合った方法で身体活動や社会参加を続けることも大切です。
今回の研究は、高齢者4,575人を対象に、ゴルフのプレー状況と認知機能との関連を検討したものです。
興味深い結果が得られた一方で、次の点には注意が必要です。
したがって、この研究から分かるのは、現在もゴルフを続けている高齢者では、認知機能の低下が少ない傾向がみられたということです。
「ゴルフをすれば認知症にならない」「ゴルフをやめると認知症になる」といった意味ではありません。

今回の研究では、ゴルフを続けている高齢者ほど、認知機能の低下が少ない傾向が報告されました。
ただし、横断研究であるため、ゴルフが認知症を予防することまで証明されたわけではありません。身体活動や社会参加を楽しむ機会のひとつとして考えるとよいでしょう。
今回の研究では、ラウンド数や練習回数と認知機能との間に明確な関連は認められませんでした。
そのため、認知機能の維持を目的に、特定の回数のプレーや練習を行うべきだとはいえません。年齢や体力、持病などに合わせて、無理のない範囲で楽しむことが大切です。
今回の研究では、ゴルフ歴が長い人ほど認知機能低下のオッズ比が低いという関連が認められました。
しかし、ゴルフ歴が長いことが認知症の発症を抑える原因なのかは分かっていません。今後、長期間にわたる追跡研究などで確認する必要があります。
ゴルフをすることが必須というわけではありません。
散歩や体操などの身体活動、趣味、人との交流、生活習慣病の管理など、さまざまな取り組みが健康維持につながります。自分の体力や生活スタイルに合った方法を選びましょう。
今回の研究では、高齢者4,575人を対象に、ゴルフのプレー状況と認知機能との関連が調べられました。
その結果、現在もゴルフをプレーしている人では、認知機能の低下が認められた割合が14.1%で、ゴルフ経験のない人の21.6%より低いことが分かりました。
また、ゴルフ歴が長い人ほど認知機能低下のオッズ比が低いという関連が認められた一方、ラウンド数や練習回数との間には明確な関連がみられませんでした。
こうした結果から、高齢期になってもゴルフを継続することが、認知機能の維持と関係している可能性が考えられます。
ただし、今回の研究は横断研究であり、ゴルフによって認知症を予防できると証明したものではありません。
むしろ今回の研究は、ゴルフのような身体活動や社会参加を伴う趣味と、認知機能との関係を考えるきっかけになるものといえるでしょう。
ゴルフは、身体を動かすだけでなく、状況を判断したり、人との交流を楽しんだりできるスポーツです。
今回『Relationship between playing golf and cognitive function in old age』で報告された研究では、高齢者4,575人のうち、認知機能の低下が認められた人の割合は、現在もゴルフをプレーしている人で14.1%、ゴルフを中止した人で20.1%、ゴルフ経験のない人で21.6%でした。
また、ゴルフ歴が長い人ほど認知機能低下のオッズ比が低いという関連が認められましたが、ラウンド数や練習回数との間には明確な関連がみられませんでした。
ただし、この研究だけで、ゴルフが認知症を予防すると結論づけることはできません。
大切なのは、認知症予防のために特定のスポーツだけに頼るのではなく、身体活動、食事、睡眠、生活習慣病の管理、人との交流などを総合的に考えることです。
ゴルフが好きな方は、体調や体力に合わせて楽しみながら続けることが、健康的な生活を送るうえでのひとつの選択肢になるでしょう。
当院では、日々の健康管理や生活習慣についてのご相談にも対応しています。健康について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
1)Relationship between playing golf and cognitive function in old age.
ScienceDirect(原著論文):
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0001691826011558
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がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。