医療法人あさい内科は、
2023年10月より鶴橋なんばクリニックとして再開しております

生い立ち8

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こんにちは、鶴橋なんばクリニック院長の灘波です。

大変久しぶりになりましたが、前回の続きです。

国立がん研究センター中央病院での研修を終えて、大阪に戻ってきました。

刀根山病院において、どこが足りないとことか、どうすればいいかなどを他のスタッフと相談して決めたりするような立場になりました。

現在はどうか知りませんが、当時は術後の抗がん剤治療を呼吸器外科で行なっていたので、呼吸器外科で行なっている抗がん剤治療中の方のカルテをがん専門看護師・薬剤師と確認し、患者さんの状態を確認するような化学療法サポートチームを立ち上げました。

他にもちょうど電子カルテ導入もあり、主に抗癌剤に関して運用などどうするかを考えたり、新しく作る外来化学療法室の設計や運用方法などを関係者と相談したりと充実した生活を送っていました。

一般の診療も肺癌や悪性胸膜中皮腫の多くの患者さんと関わり楽しく仕事をしていたのですが、徐々に築地のがんセンターで勉強した消化器がんや乳がんなど呼吸器腫瘍以外のがんの治療をしてみたいと思うようになりました。

さまざまながんを診察できる病院を探しましたが、条件にあう病院がなかなか見つかりませんでした。

そんな中、免疫治療で有望な薬剤がASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表されました。(当時はこんな薬もあるんだ程度に考えていました。)

なかなか、条件にあう次の勤務先が見つからない状況の中、製薬企業でならいろいろな癌に関わることができそうだなと思い始めました。ただし、実際に患者さんを診療することはないのが心配でしたし、全く違う仕事であり自分で大丈夫かとも考えたりしました。

医師が製薬企業で勤務する場合ほとんどは本社での勤務となります。大阪近辺に本社のある抗がん剤を開発している企業は数社しかありませんので企業で勤務するのは厳しいかなと考えていましたが、募集している企業があるとのことで人材派遣会社に仲介をお願いしておりました。

その中で、小野薬品工業株式会社という名前が出てきました。

正直、抗がん剤は扱っておらず、呼吸器科医としてはエラスポールという特殊な点滴の薬の会社という認識でした。

そこから、調べていくとASCOで発表された免疫の薬の開発を行なっていることがわかり、興味をそそられ一度話を聞いてみることにしました。

当時の開発の本部長と面接を行い、現在の会社の状況などを教えていただきかなりの高確率で承認がとれ、次の時代を作る薬剤であろう。そんな薬剤の承認・開発に関わってみるのが面白いだろうと考えて、入職することにしました。

続く

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