がん治療
がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。
「お酒と一緒に水を飲むと二日酔いになりにくい」
「チェイサーを飲めば悪酔いを防げる」
「お酒の合間に水を飲むのが二日酔い対策の基本」
このような話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
実際、飲酒の際にはお酒と一緒に水を飲むことが勧められることがあります。
しかし、「水を一緒に飲むことで、本当に二日酔いを予防できるのか」という点については、
意外にも十分な科学的根拠がありませんでした。
2026年に医学誌『Frontiers in Pharmacology』に掲載された研究では、
飲酒時に水を一緒に摂取することで、アルコールの代謝や翌日の二日酔い症状にどのような影響があるのかが検討されました。
結論からいうと、今回の研究では、飲酒中に水を一緒に飲んでもアルコールの代謝は速くならず、
二日酔い症状を明確に軽減する効果も確認されませんでした。
ただし、これは「お酒を飲むときに水を飲む意味がない」ということではありません。
今回は、最新の研究結果をもとに、チェイサーと二日酔いの関係について分かりやすく解説します。

一般に「チェイサー」と呼ばれる、お酒の合間に飲む水は、
などを飲む際に取り入れられることがあります。
お酒の合間に水を飲む目的としては、
などが挙げられます。
一方で、「チェイサーを飲めばアルコールの分解が早くなる」「翌日の二日酔いを防げる」と
考えている方もいるかもしれません。
では、実際の研究ではどのような結果が得られたのでしょうか。
今回の研究では、健康な日本人男性13人を対象に実験が行われました。
参加者は別々の日に、
という2つの条件で飲酒しました。
重要なのは、どちらの条件でも摂取するアルコール量は同じに設定されていたという点です。
研究では、体重1kgあたり1.3gの純アルコールを1時間かけて摂取し、
その後15時間にわたり、下記などが評価されました。
つまり、「同じ量のお酒を飲んだ場合、水を一緒に飲むことで体への影響が変わるのか」を比較した研究です。
研究の結果、水を一緒に飲んでも、アルコールやアセトアルデヒドの体内での動きに明確な違いは認められませんでした。
アルコールは体内に入ると、主に肝臓で代謝されます。
まずアルコール(エタノール)がアセトアルデヒドに分解され、その後さらに酢酸へと代謝されていきます。
アセトアルデヒドは、
など、飲酒時の不快な症状にも関係する物質です。
「水をたくさん飲めばアルコールが早く抜ける」と考える方もいますが、
今回の研究からは、水を一緒に飲んだからといって、体内に入ったアルコールの分解が速くなるわけではないことが示唆されました。

研究では、翌日の二日酔いに関連する症状についても評価されました。
その結果、水を一緒に飲んだ場合と飲まなかった場合を比較しても、
二日酔い症状の明確な改善は認められませんでした。
つまり今回の条件では、「同じ量のアルコールを飲むのであれば、水を一緒に飲んだからといって二日酔いを防げるわけではない」という結果になりました。
これは、「チェイサーを飲んでいるから多少飲み過ぎても大丈夫」という考え方には注意が必要であることを示しています。
「二日酔い=脱水」と考えている方も多いかもしれません。
確かにアルコールには尿量を増やす作用があり、飲酒状況によっては水分不足につながることがあります。
しかし、二日酔いの仕組みはそれほど単純ではありません。
二日酔いには、
など、複数の要因が関係していると考えられています。
そのため、水分だけを補給すれば二日酔いを完全に防げるわけではありません。
今回の研究で、水を一緒に飲んでも二日酔い症状に明確な差がみられなかったことも、
二日酔いが単純な水分不足だけでは説明できないことを示す結果といえるでしょう。
「二日酔いを防げないのであれば、水を飲む意味はないのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、今回の研究結果は、飲酒中の水分補給そのものを否定するものではありません。
アルコールには尿量を増やす作用があるため、飲酒状況によっては水分不足につながることがあります。
そのため、水分を適度に補給することは、飲酒に伴う口の渇きなどへの対策として大切です。
また、飲酒の合間に水を挟むことで、お酒だけを連続して飲む場合と比べて、飲酒のペースを調整しやすくなるという実用上のメリットも考えられます。
ただし、「水を飲んでいるからお酒をたくさん飲んでも大丈夫」というわけではありません。
水を飲んでも、摂取したアルコールそのものがなくなるわけではないことを理解しておく必要があります。
今回の研究ではアルコール摂取量があらかじめ一定に設定されていたため、
「チェイサーを飲むことで実際の飲酒量が減るのか」については検証されていません。
しかし、実際の飲酒場面では、お酒の合間に水を飲むことで、
といった使い方はできます。
つまり、チェイサーそのものを「二日酔いを消す方法」と考えるのではなく、
飲み過ぎを防ぐためのサポートとして活用するのが現実的です。
二日酔いを確実に防ぐ方法は確立されていません。
しかし、最も重要なのは、やはりアルコールを摂取し過ぎないことです。
飲酒する場合には、
といったことを意識するとよいでしょう。
特に、「翌日に予定があるから水をたくさん飲んでおけば大丈夫」という考え方には注意が必要です。
水を飲んでも、アルコールそのものの摂取量が多ければ、酔いや翌日の体調不良を防げるとは限りません。
今回の研究は、「同じアルコール量を飲んだ場合、水を一緒に飲むこと自体に二日酔いを軽減する効果があるのか」を実験的に検討した点で興味深い研究です。
一方で、研究には限界もあります。
対象となったのは健康な日本人男性13人であり、非常に小規模な研究です。
そのため、
などでも同じ結果になるとは限りません。
また、実際の飲み会では、お酒の種類や飲酒時間、食事内容、睡眠時間、飲酒量などさまざまな条件が異なります。
したがって、この研究だけから、
「水には二日酔い予防効果がまったくない」
と断定することは適切ではありません。
現時点では、
「少なくとも今回の実験条件では、水を追加してもアルコール代謝や二日酔い症状の明確な改善は確認されなかった」
と理解するのが適切でしょう。

今回の研究では、水を一緒に飲んでも二日酔い症状の明確な改善は認められませんでした。
水分補給自体は大切ですが、水を飲めば二日酔いを完全に防げるわけではありません。
今回の研究では、水を一緒に飲んでも
アルコールやアセトアルデヒドの体内での動きに明確な違いは認められませんでした。
水を飲むことで、肝臓でのアルコール分解が急に速くなるわけではありません。
水分を補給できることに加え、飲酒のペースを調整するために利用できます。
「お酒を1杯飲んだら水も飲む」といった習慣をつけることで、結果的に飲み過ぎを防ぎやすくなる可能性があります。
最も重要なのは、飲酒量を抑えることです。
チェイサーや食事を工夫していても、アルコールを大量に摂取すれば二日酔いになる可能性があります。
2026年に報告された研究では、日本酒を飲む際に水を一緒に摂取しても、
アルコールやアセトアルデヒドの代謝に明確な変化はなく、二日酔い症状についても明らかな改善は認められませんでした。
つまり、「チェイサーを飲めばアルコールが早く抜ける」「水を飲めば二日酔いを防げる」とは、現時点では言い切れません。
一方で、これは飲酒時の水分補給が不要という意味ではありません。
お酒の合間に水を飲むことは、水分補給になるだけでなく、飲酒のペースを調整し、飲み過ぎを避けるためにも活用できます。
重要なのは、「水を飲んだから大丈夫」と考えて飲酒量を増やさないことです。
二日酔い対策として最も確実なのは、アルコールの摂取量そのものを抑えることです。
チェイサーは「二日酔いを帳消しにする方法」ではなく、無理のない飲酒をサポートするものとして取り入れるとよいでしょう。
当院では、脂肪肝や肝機能障害、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の診療を行っています。
「お酒を飲む機会が多い」「健康診断で肝機能異常を指摘された」「飲酒習慣を見直したい」といった方は、お気軽にご相談ください。
・『Frontiers in Pharmacology』掲載論文
飲酒中の水分摂取は二日酔いの症状を軽減しない(Water intake during drinking does not alleviate hangover symptoms)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42375618
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がん治療は、手術、放射線治療、抗がん剤治療を柱として行われますが入院施設のある病院での治療が一般的です。ただ、自宅から離れていたり、忙しそうにしておりゆっくり相談できないこともあるようです。